美しい月に出逢う旅

~私という自然を生きる~

春の違和感

職場の新年度が始まった。

一見、前年度と同じようにスタートを切っているように見えるが、内情は全く違う。前年度までは温かい雰囲気に包まれていたが、今年度は静かでひんやりした空気感が漂う。上層部が2/3入れ替わり、新しい試みが好きな上司が着任したから意外な要望も出されそうな雰囲気がある。

 

実際に、欧米などによくあるマトリックス式プロジェクトチームが組まれた。要は、課題ごとに違うメンバーとグループを組む。以前、このような体制を実施した会社に在籍した経験を持っているが、あまりうまく機能しなかった。課題ごとに上司や指揮官が変わるので、意図が掴みにくくやりずらい上に時間管理が複雑になる。例えば、バラバラに個々が動くため、ミーティングがブッキングするとか、個人によって繫忙期と閑散期が異なるとか。私の職場は上層部の配置転換が早いうえに、現場を経験していないため理想と現実がリンクしないことがある。どこの職場でもそうだが、上層部は数字しか追っていないことが往々にしてある。

 

朝から疲れる話題になってしまって申し訳ないのだが、馴染むまでの時間はなんとなく違和感を抱えてしまう。それが私の「春の違和感」になっている。

 

昨年度まではきめ細やかで話をよく聞いてくださる上司だった。今回は「自分のカラーを出したい」上司だから、マイナーチェンジも多い。複雑な仕事を複雑にするのはどうか?と現場の人間は首をひねっている。幸いなことに、職場の人達は人格者が多く能力も高い人ばかりのため、気持ちの共有ができてありがたい。

 

小さなプロジェクトのリーダー格を依頼されそうなので、これまでの仕事の棚卸をする必要が出てきた。私は全てを抱え込んでしまうタイプなので、全員で乗り切る気持ちを持とうと思う。そうでなければ潰れてしまう。1分の助言時間を相手に頂くために、いちいち断りを入れる位の職場なのだ。業務量の多さに時折不安に襲われることがある。もう少しスリム化して欲しい。上層部に願うことはそれだけだ(笑)

 

こんな感じでスタートした2023年の職場。

 

私も50代後半なので、60歳引退説とか独立とか、今後に備えて準備する時期にさしかかってきたと感じる。「よりよく楽しい60代」を迎えるために、何が大切で何に時間とお金をかけるか、実りある将来について考えていきたい。