少し前の記録になるが、シルバーウィークで唯一自由になった最終日について。
遅くなってしまったが残しておきたい。
前日にお出かけ先を探していたら、たまたまこちらの美術館を見つけた。
即座に思ったの。行ってみたい!
せっかくだから、経由する小山市も観光してみよう。栃木までいくには両毛線に乗るのだが、なんと1時間に1本という貴重さ。時間合わせも兼ねて散策することにした。喪中のため神社には行けないが、時期も時期だしお寺にお参りできたらと思った。

JR小山駅

こちらのお寺は「妙建寺」
天井画には百人一首が描かれておりとても有名とのこと。一度見てみたいと思っていたから良い機会だった。東京芸術大学が監修したとあり、かなり精密に描かれている。遠い位置から見上げることになるが、単眼鏡のおかげでなんなく鑑賞できる。いつも思うが本当にありがたい相棒だ。(お彼岸なので)おずおずと御朱印をお願いしてみたら、運よくいただくことができた。ありがたい。
以下のお寺は思い付きで巡ったので、御朱印は遠慮することにした。


3つのお寺をお参りしたのち、両毛線に乗り込む。

そして午後。
目的地の栃木市立美術館を訪れた。


写真撮影不可のためポスターのみ掲載するが、安野光雄氏の絵画は本当に緻密でいつも感心する。人々の動きや表情から、1センチ程度の人々でさえ「感情や行動」が手に取るように表現されている。
・建物の陰でこっそり恋人に花を渡す青年
・大きな犬と戯れる小さな子供
・画面の端っこで読書に耽る優雅なおひとり様
どの人もそれぞれ、人生を楽しんでいる。なんだかとても嬉しくなってくる。
そして、それぞれの州(今回はアメリカ旅行なので)の特徴を捉えた「伝統色が色濃く出ている建物」と、それを取り巻く自然環境が好ましい。いつまでもいつまでもその絵から離れがたい気持ちになる。

今回は旅する形式で展示されているので絵画と共にアメリカ旅行に出かけた気分になる。アメリカって、確かにこんなに特色豊かだったんだわと、ホームステイをした遠い日を思い出した。
また、ガラリと趣向が変わった「切り絵での昔語り」も面白かった。一枚絵を切り抜く技法で、絵と文章が一体化している。まさに民藝だ。
他にも、アルファベットを歪めたりした、2Dと3Dの連携創作も面白かった。
今回の1番の収穫は、ビデオ紹介で知った、日本画のようにも見える「歴史画」を拝見できたこと。
安野光雅氏の絵画は単体で観ることが多く、メジャーなものばかり拝見していたので、こんなにも日本色豊かなお仕事をされているとは思ってもみなかった。そして、これが素晴らしく私の心に残る絵画ばかりだったので、本当に感動した。解説付きだったのもいい!
こちらの系統の絵画では、特に色の使い方と自然の動きに注目している。ごくごく自然で違和感のないこれらの素直な表現は、心にスッと染み入ってくるのだ。今度からもっと幅広い目線で気にしておきたい画家さんになった。それが嬉しい。これからはもっと探究してみよう。
◆おまけ
美術館の隣の建物がとても素敵だったので写真だけご紹介しておく。

◆おまけ2
栃木市は古都なので風景も素敵。私は古い建物や街並みがとても好き。ふらふらと気の向くままに、時間を忘れて歩ける時間が欲しい。


悲しい昔話が残る巴波川。

帰りは小雨になったので、早めに帰途についた。
急に思い立った遠出だったけれど、企画展の最終日に間に合ってよかった。良い時間でした。












