美しい月に出逢う旅

~私という自然を生きる~

いっぱい話したい

昨日の昼頃に父から電話が入った。

最近は実家から入電があると身構えてしまう私。少し神経質になっているように思うから、これからはリラックスを心掛けよう。

 

父は早寝早起きの師匠のような存在。

しかし、その父が昨日は昼までぐっすり眠ってしまい、電話口でもまだ頭がぼんやりしていると呟いていた。御年90近い父だが、いまだかつてない位の珍しさ。私も真剣に話を聴く。

 

色々な夢を見た。もう(残された時間はない)いい歳だから。

lalaとも、いっぱい話したい。

 

私もそう!いっぱい話したい!

急遽予定を変更して身支度を済ませ、息子と一緒に実家へ向かう。高速を使わずとも約2時間のロングドライブで到着できる。例え一泊できなくとも顔を見られれば十分だ。生活全体のバランスを取るとどうしても効率を考えてしまうが、これからは正味2時間程度だとしても実家への時間を捻り出すことも念頭に置こう。

 

結果は、やはり行って良かった!

大きな事件は起きなかったが(ほっとした!)両親とゆっくり話す時間が取れた。

・葡萄の苗を育てていること

水仙福寿草を愛でること

・デイサービスのこと

・お墓のこと

・お相撲のこと

不整脈が治ったこと

 

特に不整脈が治ったからと言って、手を差し出してきた父。握手したり脈をみたり。対面で手を握っていたが、いつまでも手を引かない父。この温もりが現実の世界であることは、いまの私を最高に幸せにした。思い出すと今でも涙で目が潤んでしまう…

 

週に1~2回は来て欲しいと言われたが、現実的にはなかなか厳しい。しかし、どうにかしたい。少なくとも月に3回、そして上手く電話を活用しようと思う。正直、やってやれないことはないが、おそらく自分の身体がもたない。そして、仕事や主人との関係が希薄になるのも、また別の問題を生む。

 

短距離ではなく、長距離ランナーを目指そうと思う。

 

父がお相撲に集中している間、母と台所でハンバーグを作る。

母も長くは立っていられないから椅子に腰かけてもらい、話をしながら私ひとりで料理に取り掛かる。材料を刻みながら、母の質問に応える時間。この時間もなんだかとても貴重で楽しかった。母も共働きで家計を支えてくれたから、幼い時からゆっくり家事をする時間がなかったように思う。私が読書好きで家事に見向きもしなかったから、もっと女らしい性格であったら一緒の時間も多かったに違いない。

 

熱々のトマト煮込みハンバーグができて、一緒に味見。

私はこの瞬間が一番美味しいといつも思うのだが、今回は母と一緒。これも最高に贅沢な時間だった。18歳から実家を離れたから、母も寂しかったに違いない。若者はどんどん未来に向かって進んでいくが、親はいつも見送る立場。私も母となり同じような経験があるから、いまの母の気持ちも痛いほど解る。ありがとう。いつもありがとう。

 

14:00に到着したが18:00には駅に向かわねばならない。

外出している弟と別宅にいる息子にlineを送り、私はひとり駅に向かった。4人で美味しく食べてくれますように。

 

私には主人が待つ我が家がある。