美しい月に出逢う旅

~私という自然を生きる~

要支援1

ようやく父の認定評価がおりた。

「要支援1」私は驚きをもってこの評価を受け入れた。

 

1度目の手術で1ヶ月もの入院をし、2度目の発症で脳の1/4を損傷。退院当初は、呂律が回らず、関連性のない話を続ける父だった。しかし、現在の姿はどうだろう!以前同様とはいかないが、話す言葉は滑らかで、多少は意味がとれない部分もあるが、本人は至って満足そうに話しができる。この変化は驚くべきものがある。自身の身体を支えるのに多少の苦労は見受けられるが、家の中であれば自分の用事は十分足すことができる。麻痺もない。今年90歳を迎えるというのに、素晴らしい身体能力だと思う。私だったら…例え発症が70代でもこうはいかないと思う。

 

弟から、週1回のデイサービスとショートステイの内容を聞いた。

お試しで気に入ったところがあったようだ。父は頑固で昭和な男性だが、社交的なので色々な人との接触は楽しいと思う。父の人生を彩り豊かなものにしていきたい。幸い、弟も心優しい性格なので有難い。姉弟でしっかり実家を支えて、両親に安心した時間を提供したいと思う。

 

次は、母の番。

母は自身でも認知機能が劣っていることを嘆いていたので、大病院で診てもらうことを決めている。父の件がひと段落するまでは難儀な点があったので、延び延びになってしまっていた。申し訳ない。今度は母について粛々と進めていきたい。

 

父の件と並行して、お墓問題にも着手し最近ようやく契約が済んだ。

比較的実家近くの、徳の高いお寺に相談してから半年が過ぎた。運よくその一角が空いたので、両親にも見てもらい南側のほどよい土地に決めたのだ。私は情報提供と予約の段取りを担当し、同行は弟。この連携もタイムリーで良かったと思う。

 

あとどのくらい一緒にいられるのだろう。

色々と考えを巡らすと切ない気持ちになるが、「いく先はみんな一緒」と思うと、早いか遅いかの差でしかない。私は父が32歳の時の子だから、父を基軸にするなら父よりも32年は長生きせねばならない。・・・かなりの難問だ。

せめてその半分の16年は健康でいたい(笑)