今年は既に、「桜・梅・桃」の順番にお花見をした。
なぜだか、猛烈にお花を見たい意欲が高い。内省しすぎの感がある昨今…(苦笑)
まず、桜。
代々木公園の河津桜が満開であった。
それは見事な桜で、強めのピンク色。桜は武士の花とも言うが、潔く誇らしげな風情を楽しんだ。満開で散る花びらもない。まさに最盛期という見ごたえがあった。
次に、梅。
陽当たりによってかなり差があったが、好文亭の傍の枝垂れ梅がそれはそれは素敵で、いつまでも拝見していたい風情を醸し出していた。今でも写真を見るだけでドキドキする。恋する気持ちってこんな感じかなと思う。
ここは見どころが多くとても楽しかったので、後日また記事にしたい。既に8分咲きの一角と、まだ2分咲き程度の場所も広範囲にある。私は植物の成長過程全般が好きなので、どんな一場面でも感動してしまう。(この辺の単細胞な部分はとても私らしく、気に入っている。)
そして、桃。
いま、我が家には桃の花が飾ってある。
ごく近所の、道の駅のようなお店で購入したものだ。桃の花はなかなか話題にならず、一瞬でその時期を通り過ぎてしまう。まるで幻の花。まあるい花びらがふっくらと、その輪郭を包んでいる。つぼみが零れてしまうので、水替えを慎重にするなど繊細に扱う。この儚さがなんとも愛おしい。
それぞれの花の、一瞬の煌めき。
その瞬間に立ち会える、幸せな2023の春。