美しい月に出逢う旅

~私という自然を生きる~

名前で惹かれた極楽寺

鎌倉ひとり旅の続編です。

七里ヶ浜で朝食を」は思いのほか文章が長くなり、私自身とても驚きました。このままでは全編が終わるまでに相当な時間がかかってしまいそう(汗) というわけで、ここからは少し巻きで記述することにします。

 

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七里ヶ浜を離れるのは少し寂しさも感じたけれど、サンドイッチも食したし、次の場所へ向かうため江ノ電に乗車。一駅なのですぐに到着。例の薄いパンフレットが大活躍してくれた。すぐに近くの極楽寺を発見。入口と出口が分かれており、低い格子戸を潜り抜ける。風情がある小道の両脇は桜並木。すっかり花びらは落ちていたけれど、その先には八重桜が待っていてくれた。

 

「八重一重咲き分け桜」と名のついたこの桜は、北条時宗公がお手植えしたと伝えられており、一枝に八重と一重が混生する珍しい桜。この桜は当地に存在する唯一の桜と記されている。淡紅色の極めて美しい桜。確かに、一枝に2種類の桜がくっきりとその違いを示していた。この時期に訪れることができてとても嬉しい気持ち。無計画のわりに、幸運続きの旅である。

 

お参りを済ませて軽く散策した後、御朱印をお願いした。

窓口には張り紙があり、御朱印帳を持参の方のみにお渡しする旨が記述してある。当たり前のことだが、駅のスタンプ等があるものは不可とのこと。御朱印帳を他の目的で使用される方がいらっしゃることに驚いた。やや緊張の面持ちでお願いしたが、親切に対応してくださった。そしてその達筆な筆にとても感動した。

 

暖かな、そして神聖な空気が漂っている極楽寺

私はこのように、人も少なく静かでこじんまりしており、四季折々の木々や野草に囲まれているお寺にとても惹かれる。100年の時を一瞬で超えていきそう、そんな不思議な時間を体験できる。

 

目的が済んだので、寄り道をせずに次の長谷駅に向かった。