美しい月に出逢う旅

~私という自然を生きる~

2024.2.14 バレンタイン

私の中で、バレンタインへの本気度が年々減少している。

珍しいチョコレートや海外からの一流のチョコレートであっても、私の本気度を上げることは困難だ。この時期、今年は2度も東京へ出向いたが購買意欲は掻き立てられなかった。主人は糖質を気にしているし、弟も基本食べないと言う。毎年習慣で贈っていたが、母が(成り代わって?)食べているようだった。

私の周辺にとっては意味のない贈り物なのかもしれない。

 

しかし、そこは年に一度のバレンタイン。

 

何年も贈っているのに止めるのも勇気(?)がいる。今年も例にもれず、あれこれ悩みながら購入し、先週の帰郷時に実家の弟と父にプレゼントした。そして、あらためて父に聞いてみた。

 

私「どうしてチョコレートを贈ると思う?」

父「いい人に贈るんだ」

 

微妙にズレのある回答だったけれど、内容は合っている。

そう!「いい人に贈る」という事を父は知っていた。何だかとっても幸せな気持ちになった。これだから、やはりチョコレートを贈ることは止められないと思い直した。

 

今回は父に贈ったチョコレートを、父と弟と私の3人で一緒に食べた。

そのままにしていたら、きっと父は食べずじまいのはず。そこで、お茶や珈琲など好みの飲み物を用意して、ピンク色のトリュフを味わった。弟には日本調の渋いチョコレートを選んだが、父には苺を使った可愛らしいチョコレートにした。ピンクのチョコレートを三人で囲み、思いがけない幸せな時間を過ごすことができた。

 

本来、こんな時間が一番のギフトかもしれない。

「後で食べてね」ではなくて、「今食べよう!」これが一番。

 

 

PS)父の入院によって、このバレンタインがいかに幸せだったか噛みしめている。

   どうか父が元気で戻ってきますように!