美しい月に出逢う旅

~私という自然を生きる~

忘れたくないこと

「相手の立場に立つこと」

これは非常に大切な事だと考えている。自己保身ではなく「利他的な視点に立つこと」。これは視野を広げることと同義語である。

 

私は介護が間近に控えていると思うため、時折りブログや様々な媒体を拝見することがある。もちろん、その立場故に色々な考察があるとは思うけれど、ひとつ自分で貫きたい想いがある。

 

「介護される人の気持ち」を忘れないこと。

 

もし私の両親がわがままを言った場合、「そうせざるを得ない何かがある」と察知できる自分でありたい。私の介護する都合で「両親のわがままだ」と決めつけたくない。例えば「薬を飲みたくない」と言った場合、飲みたくない理由を一緒に考えたい。私だって、老齢になった際は同じように「飲みたくない」と思うかもしれないからだ。

介護する人は毎日毎日大変で、もっと「楽に効率よく」と考えるだろうが、介護される側もかなりストレスが多いはず。しかも老齢になると自分の気持ちを伝えることが困難になると思う。双方、同じレベルで大変。どちらかがラクしているわけではない。

 

話は変わるが、私は帰郷した際、進んで汚れ仕事を引き受ける事にしている。「汚れる」とは「生きている証」だと考えるからだ。私は両親の生きた証に触れたいと思う。黄泉の国に行ってしまったら、もう私の五感からは遠ざかってしまうのだから。

 

私がこの「大切なこと」を忘れてしまわないように、備忘録として記しておく。

僅かに色の入った紫陽花が好き。