美しい月に出逢う旅

~私という自然を生きる~

夫婦介護は突然に

私の友人の話である。

彼は既に両親を亡くし、つい先ごろまで奥様と二人暮らしをされていた。週に1回の勉強会でも普通にしていたが、たまたま5月のGWの話題が出た際に、実は奥様が入院したばかりと話してくれた。驚いた。

 

4月中旬、奥様が突然職場で倒れられ、その救急車内で隊員から彼に連絡が入ったのだと言う。搬送された病院に駆け付けたところ、一旦は落ち着いたが、念のためCTを撮りましょうという事になった。自分の足でCT室に入った奥様が、出てくる際にはストレッチャーに乗っており、小脳からの出血で即入院の診断。GW中にリハビリ専門の病院に転院され、リハビリの毎日だそう。ふらつきもありまっすぐに歩行することが困難なのだとか。奥様は社労士としてご活躍されている、まだ63歳とお若い方だ。

 

今日の勉強会で、その後の状況をお聞きしたところ、通常生活であれば退院できるレベル。しかし、彼女は運転や職場復帰に強い意欲を持っているため、リハビリを優先し入院生活を選択されている。脳を損傷した場合、運転免許は再取得となるし大変なご様子。本当に痛ましい。そんな奥様のために、彼は毎日洗濯物を引き取りに通い、励まし続けている。

 

私自身も50代後半。本当に考えさせられる。

 

私の両親は80代後半。つい最近まで健康な生活を送っていたが、果たして私はどうだろうか。正直、自信はない。親の介護でさえもナーバスになっている私だから、夫婦の介護は想像だにしなかった。神妙にもなる。夫婦、どちらが介護してもされても哀しい。そう考えると、ますます健康第一を意識せねば、と思う。

 

余談だが、昨今は独身の男女が増えている。

言わばソロ社会だ。夫婦介護もできないソロ社会はどうやってこの難局を乗り越えるのだろうか‥ おそらく、時代の流れによって新たなサービスが出てくるであろう。ソロ社会における介護‥ 色々考えさせられる問題である。