美しい月に出逢う旅

~私という自然を生きる~

介護についての考え方

最近、私にとっての「介護の位置づけ」が気になっている。

従って、色々な人の考え方を参考にさせていただいているところ。

 

そんな中で、ひとつの法則性に気がついた。

それは、その人の立ち位置によって考え方や行動が異なる、と言うこと。

 

例えば、独身の方の場合は「家族」そのものが両親だったりするので、かなり大きな問題であるし、日常の全てになりがち。目の前に差し迫った問題であるがゆえに、集中的に力を注ぐことになる。

その一方、両親以外に自分で家族(ご主人や子供)を形成している場合、介護以外にも、同時進行で自分の家族をサポートしていくことになる。そうなると、介護中心の生活はしにくい。どんなに両親を大切に想っていても、全力で介護に挑むことは不可能だ。(どちらの場合も、会社員で仕事を抱えている身と仮定している)

 

さらに、前者の場合は介護の先を考えたくない、もしくは考えずに全力で今を過ごしがちだと思うが、後者はそうすることができない。なぜなら、自分の家族(特に子供)の将来が押し迫ってくるため、介護の先を思い描いて進めていく必要があるからだ。特に小さな子供の進捗は早い。イベント続きで目まぐるしいのだ。

 

そう考えてみると、私は後者にあたる。

息子は小さくないが、私も私が築いた家族を守らねばならない。両親が築き上げてくれた「大切な家族」を、私も私の手で受け継いでいるのだ。

 

この考え方に至り、少し気が楽になった。

これまでは、どうしても介護を何とかしなくては‥と焦る気持ち(前者のスタンス)があったのだが、私は私の家族を守っているのだから(後者のスタンス)、介護に集中することは物理的に難しいのだ。自分に優しくしながら、できる範囲で介護を捉えていく必要がある。

 

介護についての、自分のスタンスが少し明確になってきた。

整理ができてありがたい。