美しい月に出逢う旅

~私という自然を生きる~

老後の楽しみ

ふと、私の老後とは何歳を指すのだろう。

両親の介護を考えているうちに、自己内省への旅に出た。

 

60歳を基準とする人もいるし、65歳という人もいるだろう。

私はどうなのかを考え始めたのは、自分の体力が衰えていることを自覚したせいもある。疲れが抜けず、今日も朝寝坊。実は先ほど昼寝もしたのだ。肩こりも酷く、今日する予定だった勉強が全く手つかず。こんな事では難関試験に手が届かない。若干の焦りもありつつ、疲れた身体の前には太刀打ちできない自分がいる。

 

こんな時は、先輩方の知恵をお借りすることが多い。

今日はショコラさんの「日々を大切に小さく暮らす」を再読してみた。年齢に抗わず、57歳で退職。それまでは、営業所の所長というお立場だったのだから、それを返上する決断は大変だったはず。その後のパート職での思いを鑑みると、じんわり胸に来るものがある。

 

私は60歳をひとつの目安にしているが、それもどうなのかと考えることがある。

60歳前にリタイアして、早めに時間を100%自分のものにするのも悪くない。(私の場合は主人がいるから、100%ではなく50%位かもしれないが)

60歳前に、老前整理や老後計画をしっかり行い、来るべき老後(?)に備える、もアリではないか。60~70歳をアクティブ期としてしっかり楽しみ、71~80歳はパッシブ期として静かに暮らす。主人は最近、複数ある年金を整理しており、私から見ると驚くべき数字を口にする。長きに渡り大企業1本を全うした主人。私は細々とした金額の備えしかないが、主人は色々な保険や年金に加入しており、将来を見据えていたんだなぁと感心しきりである。

 

以前、大学院に通って‥とか、このブログでも幾つか夢を語っていた私だが、体力知力の低下を鑑みると心もとなくなる。そんな時、ゆるゆるとした「老後の楽しみ」を考えると自分自身の慰めになる。無理をしなくてもいいのかも、と。

 

これまで、精いっぱい人生を生きてきた。

夢を抱いて上京し、大学を卒業してアメリカへも渡った。20代半ばで結婚出産を経験し、しなくてもいい(笑)離婚も経験。20年間独身を貫いて息子を育てあげ、夢のひとつであった家も新築し、3年前に完済した。主人と出逢い幸せな結婚生活を継続中。そして現在、人の夢を叶える専門職に就いている。これだけで、私は十分幸せなのだ。

 

これ以上の夢を叶えるために老体に鞭打つ必要があるだろうか。

 

色々な考え方は、これからも私の頭をよぎるだろう。

「その時、何が一番大切なのか」

これは、一生考え続けるものなのかもしれない。