美しい月に出逢う旅

~私という自然を生きる~

2024.03.29帰郷の記録

大病院の面会が、時間制限付きで解除になった。

平日に休暇を頂き、実家に帰郷し父のお見舞いにも出向いた。すっかり遅くなってしまったが、その一部を公開したい。

 

面会日の当日、驚いたことに父は私を看護士さんに紹介する気遣いをみせた。入院状況をかなり理解していて少し安堵した。

しかし、看護士さんが立ち去った後で「それぞれ(家族とプライベートで)秘密の話があるから離れてくれるんだよ」と言い、少し「ん?」と感じ始めた。

 

「木戸番がいるからお金持ってきた?」と聞かれて驚いた。父はお金を払えば退院できると思っている!しかも木戸番?まるで江戸時代のようだ。確かに父は時代劇が好きだけど‥なんだか時代錯誤になっているようだ。話を合わせながらも、できるだけ現代に近づけていく私。何とか宥めすかして理解してもらう。

 

自分の興味ある話題は会話が続くけれど、それ以外の話題は一方通行で、すぐに別の話題を持ち込んでくる。こちらがついて行けなくてもお構いなし。こんなところが脳細胞の一部欠損を感じさせる。切ないけれど仕方がない。

 

優しく楽しく微笑みを絶やさず。

父はたくさん話をしてくれるので、これはこれでなんとかなった。きっと今日はかなり疲れるから、ゆっくり熟睡できることだろう。別れの時間がやってきて、少し離れて手を振ったとき、バイバイしている父がまるで幼子のようで可愛かった。

 

またすぐに会いに来たい!

そう思ったけれど、現実的には仕事が休めずもう数週間が経ってしまった。面会には日時制約があるため、チャンスの幅が狭過ぎてどうにもならないのだ。

 

また、その間も母の法事関係の打合せが多々あり、それらは待ってくれないため父の優先順位が下がってしまう。本当に父には申し訳ない。後でなんとか埋め合わせをしたい。

 

お父さん、今頃どうしているかしら‥

今日もこれから実家に戻り、お母さんの用事を着々と進めていくから安心してね。