弟からビデオレターが届いた。
入院中の母と面談した記録を、今日LINEで流してくれた。
率直に言って、母は様変わりしていた。
もう髪を染めないようにした事も大きいが、やつれた顔に酸素呼吸器が装着されていて、正直驚いた。哀しいようにも思えたが、哀しいと思う事自体がイヤで、その気持ちからどう逃れようかと、切なさで胸がいっぱい。
お母さん。
お母さん。
入院中は一家族に一人のみだから、私は会いに行けない。補聴器の母は、携帯が聞き取れない。
母は今、何を想うのだろう。
少なくとも、哀しい気持ちではないといい。
入院がいいのか悪いのか。
母は今、どうしたいだろうか。
不甲斐ない私。
不甲斐ない生命。
みな、生きることを普通に考えているが、生きるとは奇跡の連続なのだと思う。母は今、私に言葉に出来ない「世の中の神秘」を教えてくれている。涙が流れる。
お母さん。
お母さんが心安らかでいられますように!