先週末のレポートもまだなのだけれど、今週末の顛末を先に記録しようと思う。
やはり、新鮮なうちの方が臨場感が出せると思うから。
今回の都内目的地はこちら。
皇居三の丸尚蔵館。国宝や美術工芸品の数々が拝見できる。
実は私が1番楽しみにしていたのは「七宝四季花鳥図花瓶」。
1900年のパリ万国博覧会に出品された、並河靖之氏の最高傑作。背景が漆黒の七宝釉のため、辺りが暗いと透明に見える不思議さ。四季折々の花々や樹木、そして野鳥が浮き彫りになって目の前に迫ってくる。
細部に渡って美しい‥想像以上。
よい調和を保ちながら、大まかにピンクと緑色の面に分かれている。
ため息がでる美しさ。立ち去りがたい。
そして、こちらも期待通り。
素材の絹糸の美しさもさることながら、厚い刺繍で陰影が付くため、その存在感たるや堂々とした佇まい。近くで拝見すると繊細さが伝わってくるけれど、遠目にみると強い主張が感じられる。
正統派の美しさに圧倒される。
平面的な日本画の美しさに歩調を合わせるかのように、デコラティブ感を全面に出さない見事さ。菊の種類の違いを「静」としてまとめ上げている。
こちらは国宝「唐獅子図屏風」狩野永徳氏の作品。
桃山時代(16世紀)のものが完璧な形で現存している。
全体のボリュームはそう多くないので、ゆっくり余裕を持って鑑賞できた。
最近の美術展は鑑賞価格が上がる傾向だけれど、このように量は抑えめで価格も据え置きがいいのではと感じた。高齢の鑑賞者が多いから途中で休憩したくなる方が多いと思うし、集中力を保つのも大変かも‥なんて。私が歳を重ねたからそう思うのかしら。
皇居内のお花たち。
友人と散策しながら、たくさんの話題にも花が咲き離れがたかった。
久しぶりにホテルでゆっくりフレンチも味わうことができて大満足の1日。幸せなひとときが過ごせたことに感謝。もちろん、大好きな友人にも!
また近いうちにお会いできますように!